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宮崎に贈られたジャカランダ(世界三大花木

 宮崎に贈られたジャカランダ(世界三大花木のひとつ)は種から育てられ花好きの人々に配られた▼しかし大きくなっても花は咲かず、初咲きは14年後。風当たりの強い場所では折れ枯れてそのまま捨て置かれてしまうのも▼そんな中、宮崎県総合農業試験場と日南市南郷町の有志が峠にある支場周辺にジャカランダの森を構想、支場へ至る周回道路沿いに苗木を千本余植えた。それでも折れ枯れたりが多く補植につぐ補植に追われたとも。今でこそ、5月末から6月中旬のまつり期間中に観光バスが次々、訪れる名所になったが、花が咲きだすまでは不安でしかたなかったとも▼苗づくりも改良が進み、丈夫に育った実生苗に花の咲く木の枝を接ぐことで翌年からは確実に咲く苗木を量産することに成功。祭り会場では、その苗を抽選で市民にプレゼントしたり接ぎ木の実際を手ほどきしていた▼最近では盆栽にする人、鉢で大きく育て花の時期に会社や店に貸し出す商売をしている愛好家も増えたという▼ただ、今回ジャカランダを石垣で咲かせようと胸躍らせ見物に行った私たち有志の平均年齢は75歳、彼らの語る30余年での結実では時間がない。そこで、石垣のジャカランダ普及は、実生苗に宮崎の咲く枝の接ぎ木をお願いして、それを育てることに決めた。(仲間清隆)

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