市さとうきび生産組合 伊敷組合長を再選
人手不足で植え付け進まず
石垣市さとうきび生産組合(伊敷繁光組合長)は18日、大浜公民館で2023年度通常総代会を開き、役員改選で伊敷組合長が再選された。22年度事業報告や収支決算、23年度事業計画案、予算案も承認された。3期目となった伊敷組合長は「人手不足で植え付けが思うように進まない。サトウキビがしっかり生産できないと新工場の建設の話も進まない。農家の地位向上のためにも役員、会員が一丸となって取り組んでいきたい」と抱負を述べた。
今期のサトウキビの生産実績は原料生産量6万4546㌧と前期比で35・1%減と大幅な減産となった。収穫面積が110㌶(7・1%)減ったことに加え、5、6月の長雨による日照不足、7、8月の少雨、9月の台風被害などサトウキビの成長が著しく阻害されたことによると見られる。
事業では、増産に向けた緊急支援事業や台風被害に対するセーフティーネット基金事業を実施した。
今年度は▽生産者圃場植付調査(収穫見込み調査)および生産者要件審査申請手続き▽地域や品種に応じた適期植え付け、肥培管理、土づくり徹底などによる増産活動▽国際情勢などに対する関連対策と実情に即した生産対策の要請▽各地域での農作業受託組織の育成▽新製糖工場の早期建設に向けた取り組みの継続―などを実施していく。
総会では参加者から今年の夏植えが受託事業者の人手不足で思うように進まなかったことなどについて対策実施の要望が上がったほか、新工場建設に向けた要請活動の取り組みなどについて質問があった。
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