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犠牲者の冥福祈る 忘勿石之碑慰霊祭で関係者ら

正午に合わせて黙とうし、犠牲者の冥福を祈った=15日午後、南風見田海岸

正午に合わせて黙とうし、犠牲者の冥福を祈った=15日午後、南風見田海岸

 【西表】太平洋戦争末期の1945年に波照間島から西表島に強制疎開させられ、戦争マラリアなどで亡くなって故郷に戻れなかった84人を追悼する2023年度忘勿石之碑慰霊祭(忘勿石之碑修復・波照間島戦争マラリア犠牲者戦没者慰霊之碑建立期成会主催)が「終戦の日」の15日、西表島南風見田海岸にある同碑前で行われた。

 関係者ら約15人が参列し、正午に合わせて黙とう。刻銘板にある犠牲者の名前に手を合わせるとともに花を手向け、世界の恒久平和を願った。

 期成会の内原勲会長は「波照間島から1500人余りの住民が強制的に疎開させられ、悪性マラリアに罹患した。島に帰ってもマラリアで苦しんだ。このような史実を後世に伝え、恒久平和を守っていきたい」と決意を示した。

 大泊孝副会長は「昨年、台風被害の破損を修復して2回目を迎えた。多くの人がこの地で命を落としている」と強制疎開など当時の様子を説明した。

 波照間国民学校長の故・識名信升さんの孫にあたる識名信克さんも参列。「子どもたちが幸せに過ごせることが一番大切。平和を発信し続けていかなければならない」と話した。

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