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忌野清志郎さんに「パパの歌」という曲が

 忌野清志郎さんに「パパの歌」という曲がある。パパは家の中ではトドみたいにゴロゴロしているが、働くパパは「光ってる」「いい汗かいてる」「男だぜ」「かっこいい」などと子ども目線でパパの印象を表現している▼新川字会主催の豊年祭ムラプールが6日、真乙姥嶽で開催され、各字や地域、団体が4年ぶりに一堂に集まった。長老が祈りをささげ、若者が「わが村が一番」と旗頭を踊らせ、女性たちが地にしっかりと足をつけて舞踊を奉納していた▼取材を終えて余韻に浸っているとき、「パパの歌」が頭に浮かんだ。普段は「おなかのでっぱり気にしている」のかもしれないが、伝統行事を担っている大人たちは「働くパパ」に輝きを増していた▼豊年祭には子どもたちも参加し、そんな大人たちの雄姿を間近で見た。新川字会の太鼓隊として初めて参加した中学生の一人は「最初はやる気がなかったけど、旗頭を持つ人やツナヌミンを近くで見てかっこいいと思った。また来年もやりたい」と感激の様子▼その日のブガリノーシ(慰労会)では旗頭持ちの青年たちが全員起立し、「皆さんがいたから頑張れた」などと感謝していた▼太鼓隊は誇らしげ、傍らにいた保護者もうれしそう。伝統行事は地域最大の青少年健全育成事業である。(比嘉盛友)

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