「110番の家」委嘱店舗で訓練
- 2023年08月09日
- 地域・教育
放課後に登野城小学校などの児童らが訪れるなど子どもの居場所を提供し、子どもの安全を守る「子ども110番の家」にも委嘱されているループ化粧品(上原晃子代表)=登野城=で8日、子どもが駆け込んできた際の対応を確認する訓練が行われた。八重山署によると、ことしに入って同日までに15件の声掛け事案が発生している。同家は八重山署管内で約270カ所。訓練を通して同家の存在と役割をPRした。
110番の家は、地域ぐるみで子どもたちの安全を守っていくボランティア活動。子どもが何らかの被害に遭ったり、遭いそうになったりして助けを求めてきた場合、子どもを家や店舗に入れて保護して落ち着かせて話を聞き、日時場所や不審者の特徴などを聞いて警察・学校・家庭に連絡する役割を担っている。
同署によると、声掛け事案15件は「途中まで送るから車に乗らないか」などの内容。半数は行為者を特定して警告を行っている。前堂也寸志署長は「110番の家に助けを求めれば早く行為者を特定できる」と活用を呼び掛けている。
訓練には上原代表と同署生活安全課職員、八重山地区子ども110番の家連絡協議会長の新川清孝八重山地区防犯協会副会長らが参加。店内に駆け込んできた子どもたちに上原代表は「大丈夫、大丈夫」などと声を掛けて落ち着かせた後、「何て言われたの?おばちゃんに教えてくれる?」「よく話してくれたね。ありがとう」など不審者の特徴を聞き出して110番通報した。
前堂署長は「子ども110番の家の役割を今後も果たしてくれるようお願いしたい」と要望、新川会長も「助けを求められたときに連携して対応し、子どもを守っていきたい」と話した。
上原代表は「日ごろから放課後に子どもたちが店を訪れて勉強などをしている。知らない人について行ったり、知らない人の車に乗ったりしてはいけないと話している。日ごろから『いかのおすし』を教えることが大切。今後も大切な子どもたちを守っていきたい」と気持ちを新たにしていた。
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