八重山毎日新聞社

　中山義隆石垣市長は11日、市制施行76周年の10日に住民基本台帳人口が初の5万人を達成したと発表した。同日付で5万1人。中山市長は「将来目標人口の5万5000人に向け着実に歩みができている。人口が増えるとさまざまなインフラが必要になるが、自然環境への負荷もある。バランスのとれた形で石垣市を発展させ、市民生活を豊かにしたい」と決意を語った。

　ことしの人口は5月末時点で、出生者数153人から死亡者数229人を引いた自然動態が76人減となったのに対し、転入者数2788人から転出者数2267人を引いた社会動態が521人増となった。その後も社会増が続き、5万人の大台に乗った。

　5万人達成の大きな要因について中山市長は「3月の自衛隊駐屯地開設もあるが、それ以降もコロナ禍からの経済回復で仕事などで移住者が入ってきている」との認識を示した。

　市民課によると、5月11日時点で駐屯地開設に伴う隊員とその家族の住民登録者数は637人。5万に押し上げた大きな要因となった。

　市は5万人達成を祝すセレモニーを近く庁舎内で行う。5万人目の住民登録者に認定証交付などを予定している。バーベキューの参加者数でギネス記録を狙う「祝！人口5万人達成　ギネス記録挑戦＆石垣島大ＢＢＱ祭り」（事業費1500万円）も年内に行う。

　同祭りについて中山市長は「1日を通して牛肉、豚肉、鶏肉、魚など石垣食材を使ってバーベキューをしたい」と語った。同祭りの開催に厳しい意見もあるとの指摘に「ぜひみんなで楽しんでお祝いをしてもらいたい」と述べた。

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