八重山毎日新聞社

　気温が30度を超える日が続いており、暑い。もう夏だ。夏と言えば台風の季節。台風時の停電は事前に用心できるが、台風と関係ない不意の停電もときどきある▼これは電線に樹木がかかる樹木接触、動物が影響する鳥獣接触が主な要因。きょうはカラスか。いやコウモリか。のんびり復旧を待つほうがストレスも減る。原因を知りたいなら電力会社のサイトをみるといい。復旧から7日間は記されている▼ずっと「原因調査中」と表示されることもある。配電設備に由来する停電だと発表が遅いらしいが、いつまでも原因不明だと気味が悪いし、「ちゃんと仕事をしているのか」と不満も募る▼那覇の沖縄電力で台風時の停電情報に関する説明会があった。広報担当者が「原因不明」の停電理由を述べた▼「配電に関する流通設備がある本島と違い、離島で発電機が故障すると直すために停電せざるを得ない。具体的な原因究明は、機材のメーカーとの問い合わせもあり時間がかかる。どの設備が故障したかの説明が追いつかない。ていねいに発信して、停電の状況を伝えるよう取り組んでいる」▼原因究明にも離島格差があるといったところだろう。「殿様商売」とやゆする人もいるが、たまには応援しよう。今後の台風被害からライフラインを守るのだから。（玉津盛昭）