八重山毎日新聞社

　新しいＳＮＳアプリ「スレッズ（Ｔｈｒｅａｄｓ）」の提供が始まった。国内で数千万人、世界で数億人のユーザーをかかえるツイッターに対抗しようと米企業メタがリリース。登録者が殺到し、7時間で1千万人を突破した▼この十数年でＳＮＳが社会に広く普及。手軽に情報共有できることから、ＳＮＳを通して世界中の人とつながりを持つことを可能にした▼人々が自分たちの意見を表明し、社会問題について議論する言論空間としての役割も果たす。私たちの生活に多くの変化をもたらし、今では、なくてはならないものとなった▼一方で、ＳＮＳをきっかけに現実社会の事件に発展したケースや誹謗（ひぼう）中傷、差別的な投稿などの課題もある。デマやフェイクニュースが飛び交い、中にはＡＩを使ったディープフェイクなど見破るのが非常に難しいものも存在する▼といってもＳＮＳは楽しい。筆者も複数のサービスを利用し、同好の志と交流したり、仕事のヒントを得たり、知らない世界を学ぶきっかけになったりとそれなりに活用している▼個人的な問題は、ＳＮＳに時間を費やしすぎてアウトプットにつながらないことだ。息子の通う小学校ではタブレット端末が配布される。子どもたちの手本となるよう、有意義な活用を実践していきたい。（立松聖久）