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5・15平和行進を歩いた。小学生の孫2人

 5・15平和行進を歩いた。小学生の孫2人とともに。夏を思わせる日差しを浴びながらの行進に、何を思ったのだろうか▼孫たちには事前に具体的なことは何も伝えていない。ただ、島々にも戦争があったこと。日本国憲法に「戦争の放棄」の9条があること、新栄公園でそれらにふれることができることだけ話した▼断片的なことがらを理解できたかどうかは、まるで自信がない。ただ、大人たちの背中を見せたかった。暑いなかを歩き、声を上げこぶしを突き上げる大人たちを▼思えば、私たちも復帰前のあの、熱い政治の季節に「祖国復帰要求4・28提灯行列」に大人たちとともに参加し、手作りの提灯を掲げ、あるいは日の丸の小旗を振って父祖の背中を追ってきたのではなかったか▼あの時求めた「米軍基地撤去」「核抜き本土並み」は半世紀を経ても何も実現せず、むしろ南西諸島で自衛隊によるミサイル要塞(ようさい)化が着々と進む不条理。黙していては「容認」ととらえられかねない政治。声を上げざるを得ない現実▼孫たちはまわりの大人たちにたくさん声をかけられていた。そんな大人たちの背中に何を感じただろうか。島々を二度と戦場にさせない、子どもたちに平和な未来を。大人たちの思いは次世代へつながってゆくか。ぜひつなげてゆかねば。(慶田盛伸)

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