夏野菜の王様PR
- 2024年05月09日
- 地域・教育
スタートと同時に多くの市民や観光客が訪れたゴーヤーの日イベント=8日午前、JAファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」
1本58円の特売会ではゴーヤが飛ぶように売れた=8日午前、JAファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」
「ゴーヤーの日」の5月8日に合わせたJA沖縄八重山地区営農振興センターゴーヤー生産部会(美里清矩会長、会員30人)主催のイベントが同日、JAファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」で開催された。ゴーヤの消費拡大を目的に八重山調理師会が提供するゴーヤを使った料理の試食会や八重山農林高校の生徒による苗の無料配布のほか、語呂合わせで1本58円のゴーヤ特売会も行われ、訪れた市民や観光客らが旬を迎えたゴーヤを堪能した。
同センターによると、今期の八重山地区全体では約240㌧の収穫量を見込んでいる。このうち「てぃだみどり」など4品種をメインに栽培する同センターゴーヤー生産部会では、4月ごろから収穫をスタート。6月いっぱいまでのシーズン期間中、約60㌧の収穫を目指す。生産者らによると今年は、寒暖差などの影響で例年より収量は落ちるが、品質は例年並みに良好だという。
同日午前10時から開かれたイベントのセレモニーで美里会長は「ゴーヤはビタミン豊富で夏バテ防止にも良く、県内外でも人気が高い」とPR。エコファーマーに認定されている会員が丹精込めて栽培していることを紹介しながら「今後も消費者に安心、安全なゴーヤを増産して、消費者に届けられるよう励んでいく」と意欲を語った。
JAおきなわ八重山地区本部の石垣信治本部長は「おいしいゴーヤ料理を食べて暑い季節を乗り切ろう」と消費拡大を呼び掛けた。
料理を紹介した八重山調理師会の川平展史会長は「火は通さずに素材の味が楽しめる料理を作った。家庭でも作れるのでぜひ、試してほしい」と話した。
試食会では八重山調理師会の会員らが用意したアレンジ料理11品1100食がふるまわれ、来店者はあえ物や酢漬け、ナムルなど手軽に作れてバリエーション豊富なメニューに舌鼓を打った。
年に数回は石垣島を訪れるという愛知県の岡田多恵子さん(76)は「島に来たら毎回、ゴーヤを買い込んで冷凍して少しずつ使っている。チャンプルーがお気に入り」、新川の大城弘さん(79)は「4本購入した。夕飯で早速、味わいたい」と笑顔で話した。
八重山農林高校は全学科の生徒が協力して種から育てた苗を用意。農業クラブ(宮城琉詩会長、12人)の生徒が800鉢を400人に配布。宮城会長は「レシピも入っているので、育てたゴーヤを使った料理にチャレンジしてほしい」と呼びかけた。
店内の特売コーナーには、ゴーヤ400本を準備。販売開始と同時に多くの客が手に取った。
同部会が7日、実施したゴーヤー品評会の受賞品も展示した。
入賞者は次の通り。
▽金賞=多宇辰雄▽銀賞=大道保夫、大泊良克
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