多彩なステージで観客魅了
鳩間島音楽祭 島の一大イベントに500人
【鳩間】島内最大の音楽イベント、第26回鳩間島音楽祭(同実行委員会主催)が4日、野外ステージで行われた。人口58人(3月末)の島に観光客や郷友ら約500人が訪れ、4時間半にわたって音楽と飲食を楽しんだ。会場は、地元事業者や鳩間小中学校の児童生徒が飲食や物販のブースを設けるなど活気づいた。
舞台は、鳩間小中学校の児童生徒7人がパフォーマンスで幕開け。ブルーハーツの「シャララ」で会場を一つにした。鳩間古謡、琉球国祭り太鼓、ココナッツクラブ、仲宗根豊宮古民謡、元ダパンプの宮良忍さん、つちだきくおさん、金城弘美さん、宮沢和史さんが続き、最後は実行委員長の加治工勇さんの「鳩間の港」でフィナーレを飾った。
来場者のうち同音楽祭のファンで今回で10回目の参加という片桐直樹さん(63)は「コロナがあったので4年ぶり。きれいな海と人がいい。島の人とゆんたくできるのも楽しい」と満足げ。
約10年前からゴールデンウイークに合わせて八重山の島々を訪れているという荻原勝さん(42)・裕未さん(40)夫妻は西表島を観光中に音楽祭を知って来島、これで八重山の有人島すべてを制覇した。「八重山の島々はそれぞれに個性があっていい。鳩間島は海がきれい。音楽祭も楽しく、島のおじーとも飲めてよかった」と満喫した様子。
島民の最高齢、大城安子さん(96)も車イスで家族とともに会場に足を運んだ。「昔から島の舞踊をやってきた。この年になっても忘れられない。私も音楽祭を楽しみにしている」と笑顔で話し、音楽に合わせて踊っていた。
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