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八重山・黒島両家畜市場の初セリが13日…

 八重山・黒島両家畜市場の初セリが13日(八重山は14日も)、各セリ市場で開かれた▼子牛の平均価格は八重山が49万7716円、黒島が44万4349円と、前年初セリをそれぞれ6万6千円余、5万円余下回り、期待されたほどのご祝儀相場とはならなかった▼だが、低迷が続くセリ価格が昨年12月に上昇、今回の初セリでも前回(黒島は11月)と比べ、八重山で1万8千円余、黒島が5万7千円余上昇しており、今年の子牛価格の持ち直しに期待を抱かせる結果ともなった▼だが、飼料価格の高騰で生産費の上昇が畜産農家の経営に重くのしかかっている現状に変わりはなく、まだ、今回のセリ値を手放しで喜べる農家は少ないかもしれない▼それよりも心配なのが北海道で拡大しているという乳牛を借り腹とする和牛の生産(本紙17日付8面)。受精卵移植によるものだが、今後、拡大が続くようなら、離島ゆえに輸送面にハンディを抱える八重山へも影響が及ぶ可能性もあり、「価格低下」への不安を口にする農家もいるという▼子牛のセリ価格は過去にも上下動の波を繰り返してきた。新型コロナの影響がほぼ無くなり、インバウンドを含め経済が通常に戻りつつある。これと連動し、牛肉消費の回復、子牛価格への反映という流れに戻ることを期待したい。(下野宏一)

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