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登野城のクリーニング工場で火災 建物の2階が全焼、人身被害なし

炎と煙に包まれる工場=2日午後11時ごろ、石垣市登野城(読者提供)

炎と煙に包まれる工場=2日午後11時ごろ、石垣市登野城(読者提供)

火災現場(奥)に集まる人たち=3日午前0時すぎ、石垣市登野城

現場検証で原因特定へ

 2日夜遅くから3日未明にかけて洗濯業を行う太洋リネンサプライのクリーニング工場=石垣市登野城=で火災が発生した。八重山警察署によると工場の2階が全焼、1階部分は半焼した。けが人など人的被害は確認されていない。出火原因の特定や細かい調査を3日午前10時から、八重山署と石垣市消防本部が同社関係者立ち会いで行っている。

 同社は、ホテル・レストラン・業務用のベッドシーツやタオルなどのクリーニングを請け負っている。

 消防によると、2日午後10時半に119番通報があり、現場に駆け付けたポンプ車5台、消防隊員21人、消防団員5人で消火活動に当たり、3日午前2時19分に鎮火した。

 八重山署によると、建物の2階部分が全焼、1階が半焼。工場周辺にある集合住宅や農地に延焼はないという。

 火災時、工場内に人はおらず、火災の原因は3日午前10時現在で不明。工場内の機械が稼働していたかなどについては、現場検証で調べていく。

 

■「ドーン」、建物から2度の爆発音

 深夜の火災、近隣住民騒然 ホテル寝具への影響懸念

 「建物内から『ドーン』という爆発音が2回ぐらい聞こえた」ー。正月三が日の2~3日にかけて発生したクリーニング工場の火災で、工場に近い住宅地の住民たちは一時騒然になった。建物は「メリメリ」と音を立てながら激しく燃え、工場周辺の道路は通行が規制され、集まった人たちの車で混雑した。北東からの風で黒煙や焼け焦げた臭いが大川・石垣方面に流れ、住民らは不安な夜を過ごした。

 火災が起きた建物と100㍍ほどの距離に自宅がある70代男性は「夜10時半ごろパトカーのサイレンで外に出た。最初は建物の西側から煙があがって、徐々に東側へ燃え広がっていった」と当時の状況を説明し、「近くに農業用のハウスがあるので火の粉が飛んでこないか心配。早く消火してほしい。正月早々、全国的に悪いことが立て続けで起きている」と心配そうに話した。また男性によると、2日は午後4時ごろまで工場内から機械の稼働している音が聞こえていたという。

 大川に住む60代女性は「パーン、ドーンという爆発音が数回聞こえ跳び起きた。工場ではボイラーやガスを使っていると思うので、その音かもしれない。焦げた臭いも広がっている」と話した。

 40代女性は「工場では、ホテルで使うシーツや寝具類のクリーニングもしているので、全部燃えていたら市内のホテルは大変なことになるかもしれない」とこわばった表情で話した。

  • タグ: 太洋リネンサプライクリーニング工場火災
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