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今年、印象に残った言葉から。「地球沸騰化」…

 今年、印象に残った言葉から。「地球沸騰化」。「温暖化」がより深刻化したとして国連のグテーレス事務総長が警告を発している▼海水温上昇やスーパー台風の来襲など島々に住むわれらの暮らしとも決して無縁ではない。沖縄県魚グルクン(タカサゴ)やシイラ(マンビカー)など南の海の魚たちが静岡沖でとれている。山火事多発など地球規模の異変、次はどんなことが起きるか▼「沸騰化」は2023ユーキャン新語・流行語大賞にも選ばれた。その年間大賞は38年ぶり日本一に輝いた阪神の「アレ(A・R・E)」。ほかに「4年ぶり/声出し応援」や「闇バイト」「生成A・I」などが選定された。大賞入りは国民的関心事とみていい▼大賞にはランクインしなかったものの、ひときわ爽やかな印象を残したのは「あの夏を取り戻せ」ではないか。コロナ禍で戦後初めて中止となった20年夏の甲子園。沖縄県大会を初制覇しながら出場できず涙を飲んだ八重山高校の元球児らも出場し、置き去りのままの青春と夢舞台を取り戻した▼自らの力で大会を企画、開催した若者たちに、未来へ一筋の光明を見たような気がする。この国もまだまだ捨てたもんじゃない▼それにしても「あの夏」は心のひだに響く言葉である。誰もが忘れ得ぬ青春のほろ苦さなのかもしれない。(慶田盛伸)

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