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ラムサール条約湿地の名蔵アンパルは8日で…

 ラムサール条約湿地の名蔵アンパルは8日で登録18周年を迎えた。ラムサール条約の締約国が自国の湿地を国際的な基準に従って指定することで、条約事務局が管理する「国際的に重要な湿地に係る登録簿」に掲載される▼アンパルは2005年11月8日にラムサール条約登録地、07年8月1日に西表石垣国立公園特別地域に指定された。日本最南端のラムサール条約湿地でもある▼アンパルは名蔵川河口の干潟やマングローブ林を中心とした地域で、多様な自然環境がまとまって存在。水鳥やカンムリワシなどの猛きん類、森林性鳥類などさまざまな野鳥の生息地となっている。底生動物や甲殻類などの多様性も高い▼09年3月には初代会長に島村修氏を迎え「アンパルの自然を守る会」が発足した。当時の市長・大濵氏は結成大会で「行政としても協力していきたいと考えているので、保全活動を頑張ってほしい」と激励した▼13年には「名蔵アンパルガイドブック」という素晴らしい書籍が市環境課から発刊された。「発刊のことば」で中山市長は周辺山系を含む流域全体についての保全を訴えている▼アンパルは世界的に見ても貴重で、石垣島の誇りともいえる場所。「保全」と「賢明な利用」を両立させるには何が必要か。この機会に、あらためて考えたい。(立松聖久)

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