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八重山郡民陸上競技大会が14、15の2日間

 八重山郡民陸上競技大会が14、15の2日間、石垣市中央運動公園陸上競技場で開かれた。郡内各地から小学生から一般まで400人余が参加し、健脚を競った▼八重山はかつて陸上王国として、数多くの名選手を輩出。その最高の舞台となっていたのが郡民陸上。地域の熱も高く、地域を挙げ、盛り上がっていた記憶がある▼筆者も郡民陸上には2度の出場経験がある。最初は20代後半。スポーツ店に薦められるままに購入したスパイクと短距離用の針で800㍍を走り、息も絶え絶えにゴール。二度目となった50代の100㍍は途中で肉離れを起こし、棄権寸前。いずれもなれないスパイクを当日だけ使って散々な目に遭った。苦い思い出だ▼しかし、若い記者時代に取材で何度もグラウンドに立ち、地域の名誉をかけ、懸命に競う選手と地域の応援で盛り上がる大会の雰囲気を味わってきただけに、今回、久々に取材で訪れた大会の様子には少々、寂しさを感じた▼陸上競技は、小学校陸上が数年前に終わり、中体連陸上も今回で幕を閉じた。3校陸上も昔の面影はない。大規模な陸上大会は郡民陸上が最後のとりでだ▼地域のコミュニティーが希薄になる中、地域対抗は、難しい面もあるが、地域の絆を確認する大切な手段としてあり続けてほしいものだ。(下野宏一)

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