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竹富町A、初代王者 新種目「ボッチャ」30チーム参加

的の白いボールに近づけようと真剣な表情でボールを投げる参加者ら=9月30日午前、石垣市中央運動公園屋内練習場

的の白いボールに近づけようと真剣な表情でボールを投げる参加者ら=9月30日午前、石垣市中央運動公園屋内練習場

30チームの頂点に立った竹富町Aやまねこのメンバーとスタッフら

八重山地区障がい者スポーツ大会

 第7回八重山地区障がい者スポーツ大会(八重山地区障がい者文化・スポーツ振興会、県身体障害者福祉協会、石垣市、竹富町共催)が9月30日、石垣市中央運動公園屋内練習場で行われた。2018年以来5年ぶり。今回はパラリンピックの正式種目「ボッチャ」で初めて大会を開催。30チームが出場し、「竹富町Aやまねこ」が初代のチャンピオンに輝いた。

 障がい者のスポーツへの積極的な参加を促進するとともに、障がいに関係なく誰もが互いの立場を尊重し合いながらともに生きることの素晴らしさを実感しようと開催されているもので竹富町を含む9施設から30チーム126人が参加した。

 大会は、振興会の冨名腰尚志会長が「ボッチャは年齢、性別、生涯のあるなしにかかわらず、すべての人が一緒に競い合えるスポーツ。参加者1人1人が持てる力を十分に発揮して交流を深め、楽しみましょう」と呼びかけて競技を開始した。

 1チームは障がい者3人と補助者1人の構成。2チームが交互にボールを6球ずつ投げ、的の白いボールに近いチームの勝利となる。これを2セット行い、1―1の場合は各代表1人が投げて勝敗を決めた。

 8コートを使ってトーナメント方式で行われ、各コートでは歓声や拍手が沸き起こった。決勝は竹富町Aと「きずなA」の対戦に。セットカウント1―1の末、竹富町Aの代表・小底朝春さん(50)の一投で優勝を決めた。3位は「いこいの家B」だった。

 小底さんは「パラリンピックでボッチャを見てボールの投げ方を学んだ。投げるのは難しかったけど、いいところに投げることができた。最後も決めることができてうれしい」と満足そう。チームメートの仲村之弘さん(55)も「初めてボッチャをしたが、チームワークが良かった。おもしろかった」と笑顔をみせた。

 石垣市福祉部の南風野哲彦福祉部長は開会式で八重山市町会長(中山義隆市長)のあいさつを代読した後、最後までプレーを観戦。閉会式での講評で「障がいのある人もない人も交流しながら楽しんでいる姿に感動した。素晴らしい大会だった」と振り返った。冨名腰会長は「これを機に、障がいがあるなしに関係なく楽しめるボッチャを広めていきたい」と話した。

  • タグ: 八重山地区障がい者スポーツ大会ボッチャ
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