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感染症法の第5類に移行したコロナ禍

 感染症法の第5類に移行したコロナ禍はまだ終わってはいない。インフルエンザとの同時流行で、診断がより困難になりつつあるという。テレビは早くも「第9波」との見方まで伝える▼そんななかでも「4年ぶり」の日常が続く嬉しさよ。始まりは、高い青空のもと「コロナ明け」を鮮烈に告げたハーリーだった。猛暑の夏は忙しく豊年祭がやってきた。舟を漕いで世果報を招く島あれば、来訪神を熱狂的に迎える村や島。村のシンボル旗頭を押し立てて若者たちが躍動し、ツナヌミンや綱引きに情熱をほとばしらせた。何より地域に勇気と活気をもたらした▼そして旧盆。それぞれの家庭での静かな祈りと、にぎにぎしく村を練り歩くアンガマ一行▼ひと夏を通して島や村々の神々や祖先に地域の安寧と豊穣、疫病退散が祈り続けられた。祈りは天に通じ来夏世の豊かさも、家内安全や健康もきっともたらされるに違いない▼そして今の季節なら保育園、小中学校の敬老会や運動会のシーズン。こどもたちのあどけないしぐさや泣き笑い、両親の喜び、祖父母たちの笑み。それがみられるだけで心嬉しい行事のあれこれ▼むろん、祭りや行事だけが4年ぶりの喜びではない。むしろ、何気ない毎日が、意識しないで暮らせる日々がいとおしいのだ。慈しみたい。(慶田盛伸)

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