主体的学びを小学校へ 與儀毅氏が講話
- 2023年08月23日
- 地域・教育
保幼こ小連携
幼児教育、小学校教育の関係者らが教育の接続について学びを深める「保幼こ小連携講演会」(石垣市主催)が22日午後、石垣市役所コミュニティルームで開かれ、郡内の保育士や教諭、校長ら54人が参加した。南城市教育委員会参事の與儀毅氏が講師を務め、「幼児期の主体的な学びを小学校以降へつないでいくことが重要。ワクワクを育む授業改善を」と提言した。
與儀氏は接続期の教育では▽子ども観の転換(子どもは白紙ではない)▽学習観の転換(知識伝達型からの脱却)▽主体的・対話的で深い学び―が求められると説明。幼児教育は「小学校の準備期ではない」とした上で「目先の結果ではなく、生涯にわたる学習の基礎を作ること、『後伸びする力』を培うことを重視したい」と強調した。
教員には幼児の主体的な活動を促す環境を計画的に設定する「専門的能力が求められる」とし、「幼児期にふさわしい遊びや生活を積み重ねて資質・能力を育むことが重要。意図的、継続的、組織的にかかわってほしい」とアドバイスを送った。
また、5歳児から小学校1年生までの2年間の「架け橋期」は「遊びを通した学びや成長を基礎として小学校で主体的に学びに向かうことを可能にする重要な時期」と位置づけ、学びの連続性に配慮した指導の工夫を呼びかけた。
講演に先立ち、市教委と市子育て支援課職員から「早期支援連絡会」と「飼養児教育施設の現状と幼保小の架け橋プログラム」についての説明があった。
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