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「還暦」。満60歳のことである。筆者も先日…

 「還暦」。満60歳のことである。筆者も先日、その年齢に達した。ほとんどの人が人生の通過点として通る年齢だ▼人生の節目としては、生後1カ月の「満産」、1歳を迎えた「たんかー」、それと18歳に引き下げられた「成人」がある。それ以降は一般的に還暦までは節目はない▼還暦を調べてみると「干支が一巡し誕生年の干支に還ること」とある。「出生時に還る」という意味で赤色の衣服で祝う風習もある。還暦を機に現役を引退する例も多く、満60歳を定年とする企業も多かった。これまでは還暦ですべての役目を終え、後は、余生をのんびり過ごすという人生だったのかもしれない▼だが、現代の還暦者は、気力、体力とも十分に若い。少子高齢化の進展で定年後の第二の人生の生活費となる年金支給年齢が65歳に引き上げられ、これと連動して65歳までの雇用延長、定年年齢の引き上げなどで、還暦後も働き続けるひとが増えている▼世界保健機関(WHO)の定義で高齢者は65歳以上。地域の老人会などへの加入もその年齢だ。これから考えると60歳の「還暦」を第二の人生の出発点と考えるのは無理がありそうだ▼しかし「還暦を過ぎると年を取るのが早い」という先輩方の声もある。今後5年間は、来たる第二の人生への備えとしたい。(下野宏一)

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