八重山毎日新聞社

　3カ月間で歯を3本抜いた。抜きすぎだと思ったが、どうしようもない虫歯だった。親知らずも抜いた▼ある時、歯が痛くなって歯科医院に行くと歯科助手が「磨き残しが多いですね。歯磨き粉のミントの味で満足していたんじゃないですか」と笑みを浮かべて言った。その態度に少し傷ついたが、がまんして話を聞いた▼まず歯磨きは、歯と歯茎の間を歯ブラシでマッサージする。これで歯茎にたまる菌の繁殖を防ぐ。歯は大きさや形によって、歯と歯茎の境目になる波線の形が違うため、鏡をみながら磨くことがおすすめ。表面を磨いたら裏面も磨く。横に動かすと隙間に入らないので縦にブラッシングすると良い▼歯の間の菌を取ることも大事。歯と歯の隙間にブラシの毛先をギュッギュと通していく。裏面も同じようにする。隙間が小さい所はブラシの角を立てぎみに入れる。歯磨きは5分ぐらいかかる。時間がある時は歯間ブラシも使う▼これを学ぶために歯を3本も犠牲にしたようなものだが後悔はない。どう磨くべきか多くの人に伝えたいと思った▼歯磨きは面倒くさいが、歯の数が減ると好きなものが食べられず発音も悪くなる。歯が減ってメリットはない。6月4日から「歯と口の健康週間」が始まる。改めて口腔ケアを学ぶ機会になる。（玉津盛昭）