八重山毎日新聞社

　人口5万人達成記念「第2回石垣島山羊まつり」（同実行員会主催）が27日午前10時から石垣市総合体育館南側広場で開催される。2017年以来7年ぶり。ヤギ文化の継承とヤギ肉ブランドの確立などを目的に県石垣市山羊生産組合（宮國文雄組合長、35人）が中心となって運営する。ヤギ生産も新型コロナウイルスの影響で大打撃を受けたことから、まつりを機に復活を目指す。

　入場は無料で、誰でも楽しめるようヤギとのふれあえる広場を設けるほか、ヤギ汁・ヤギそば・ヤギ刺しの販売、闘ヤギやヤギの鳴きまね、優良ヤギ展示、大抽選会など多彩なプログラムを企画している。

　優良ヤギの展示では、南部家畜市場でことし2月にセリ落とした176㌔のオスの「華ヤギ」をお披露目する。大型のヌビアン種と肉質の良いボア種を掛け合わせたもので子牛ほどの大きさ。今後、展示ヤギの種を効果的に使用し、大型ヤギの生産につなげていく。

　ヤギの鳴きまねは、希望者が鳴き声をまねてチャンピオンを決めるもの。宮國組合長によるとヤギの世界では▽母ヤギが子ヤギを呼ぶ▽子ヤギが授乳をねだる▽雄ヤギが雌ヤギを求める―の鳴き声があるという。

　大抽選会は1口300円で参加でき、優良ヤギ、ミニヤギなどの豪華景品を用意している。闘ヤギには名護市や本部町、多良間村などから参戦する。ステージライブショーで琉球國祭り太鼓、フラダンス、ウイングキッズリーダーズなどが出演予定。

　宮國組合長は「組合もコロナで大きなダメージを受けたが、ようやく若者も5、6人入会してきた。人口5万人達成は絶好の機会。まつりを通して組合の復活の証をみせ、ヤギの消費拡大と生産振興につなげていきたい。多くの家族連れや観光客に満足してもらえるよう準備し、子どもから大人まで皆が思い出に残るイベントにしたい」と意気込んでいる。

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