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文科省が進めるGIGAスクール構想で、…

 文科省が進めるGIGAスクール構想で、1人1台のタブレット端末と高速大容量の通信ネットワークが整備され、自治体では子どもたちそれぞれに最適化された創造性を育む教育ICT環境の実現に取り組んでいる▼人口15万人の久喜市では、22年度ごろからタブレット端末の修理費が年間1千万円にもおよんでいるという。徳島県教育委員会が手配した1万5千台のタブレットでは、4千台近くが故障で使えなくなり、授業に支障が出ている。故障率25%の異常事態だ▼原因として机のサイズが指摘されており、OA機器メーカーでは、学校机用の端末転落防止グッズの販売が好調だ。それに端末の落下に気を取られていては、子どもたちも勉強に集中できないだろう▼わが家ではタブレットでの宿題「AIドリル」に苦労している。宿題は夕食の準備の間に終えてほしいのだが、宿題アプリからいつの間にかブラウザに飛び、そこからYouTubeを視聴したりと遊んでしまう▼紙やタブレットの認知的な違いや学習効果など、研究機関によって盛んに調査されている。学習対象によってその効果は変わり、適材適所があるそうだ▼学校や家庭でデジタル機器を使うことが目的化していないか。構想が打ち出されてから5年の今、あらためて考えていきたい。(立松聖久)

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