八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

3月末はなにかと終わりを迎える時期。…

 3月末はなにかと終わりを迎える時期。那覇市泉崎にある県警本部では「蛍の光」やユーミンの「卒業写真」がオーケストラ演奏され、職務を終えた退職者が送り出された▼同じく新型コロナウイルスも3月末に終わった。感染症法の位置づけが2類から5類に変わって1年たち、自治体からメディアへのプレスリリースがなくなった。制度的なコロナ禍に幕を下ろした▼なにかが終わったと思えば始まりの季節、4月になった。新年度は組織の体制が変わったり、目標を掲げたり、それぞれの持ち場で新たな1年を迎える▼漢字学者の白川静さんによると「新」は、とってのついた大きな針「辛」と「木」「斤」を組み合わせた形。針を投げて位牌(いはい)を作る木を選んだことが由来で、神意によって選ばれた木を切り出すことから「あたらしい、はじめ」の意味となる。「新」は、ただ新しいだけでなく、選ばれた存在と言えそう▼さて、「新」がつく直近の動きとしては新社会人、新人、新規事業、新学期、新入生がある。新社会人においては人生に一度しかなく、人が定年退職するころには(残念ながら)これらの「新」を経験できなくなる▼「新」という冠がつく人は、期間の定めがある選ばれた者。自身を特別な存在だと自覚しながら新たなステージで活躍を。(玉津盛昭)

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム