八重山毎日新聞社

　とあるイベントの休憩中に参加者と雑談していると、6人のうち3人が「黒島」さんだった。自然と「石垣市では何の姓が多いか」と話が盛り上がり、過去に市が公表していたことがあったので記憶を頼りに「宮良が一番多かったはず」と説明した▼後日、過去の記事を検索してみると、石垣市が2000年8月にトップ30、2006年7月にトップ50を発表していた▼初めてとりまとめたとみられる00年8月のときは人口4万4616人の1万7319世帯。姓の総数は2936種類でベスト10は①宮良（1138人）②金城（949人）③砂川（873人）④石垣（828人）⑤大浜（797人）⑥平良（721人）⑦下地（704人）⑧玉城（652人）⑨上原（612人）⑩上地（600人）▼三大姓と言われる「宮良」「大浜」「石垣」のほか、本島や宮古に由来する姓が多いのが特徴でベスト30の8割を占めていた。移民や移住の多い八重山ならでは。合衆国と言われるゆえんがそこにある。本土からの移住者も多く、一人しかいない姓が814人いるなど多様化していることもうかがえた▼06年7月の発表では大きな変化はなかったが、18年がたった現在はどうなっているのか▼雑談は「人口5万人達成を記念して発表を」の意見で一致した。（比嘉盛友）