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白保獅子保存会が50周年

白保獅子保存会の50周年記念祝賀会での獅子舞=10日夜、白保公民館(同会提供)

白保獅子保存会の50周年記念祝賀会での獅子舞=10日夜、白保公民館(同会提供)

会員や住民ら半世紀の節目祝う

 白保獅子保存会(赤嶺幸一会長、50人)の結成50周年記念式典・祝賀会が10日夜、白保公民館で開かれ、会員や地域住民ら約200人が半世紀の節目を盛大に祝った。祝賀会では獅子舞の演舞があり、シシブサーたちが勇壮な舞を披露、伝統の継承とさらなる発展を誓った。

 同会は1973年、宮國文雄氏を初代会長に結成。白保村の獅子舞は約300年前から継承されているといわれており、貴重な獅子頭の保存と演舞の固定化を図るために発足した。

 主な活動として旧盆期間中のヒーザーレ(家まわり)やイタシキバラをはじめ、在沖、東京、関西郷友会など各行事で獅子舞を披露し、家内安全、無病息災を祈願。また小中学生へ子ども獅子舞を指導するなど後継者育成も行っている。

 赤嶺会長は式典あいさつで保存会を支えた歴代会員、地域住民に感謝し、「50周年を機にさらに絆を深め、歴史を感じ、地域の皆さまと連携していきたい。ますます活気ある白保村となるよう保存会一同頑張っていく」と思いを新たにした。

 同会活動に尽力した2個人の表彰があり、27年間4代目会長を務めた宮良操氏と保存会Tシャツをデザインした迎里勝氏に感謝状が贈呈された。

 受賞者を代表し宮良氏は「公民館分裂で大変な時代もあったが、50周年を迎えられて感慨深い。古くから伝わる儀式や慣例を曲げることなく、歴史ある獅子舞を保存継承していってほしい」とあいさつした。

 祝賀会では会員らが獅子舞を披露。雌雄の獅子が50周年を祝うくす玉を割ると、会場からは大きな歓声と拍手が上がった。最後は万歳三唱で締めくくった。

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