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「安心安全な施設を」 市スケートパーク 

石垣市中央運動公園再整全体基本計画でスケートボートの整備が想定されている場所=9日午後

石垣市中央運動公園再整全体基本計画でスケートボートの整備が想定されている場所=9日午後

スケートパークの早期建設を目指して開かれた意見交換会。約50人が来場した=7日夜、市民会館展示ホール

若年層から切実な訴え

 石垣市中央運動公園再整全体基本計画で候補施設となっているスケートパークについて、石垣島アクションスポーツ協会(山田智之代表理事)は7日夜、早期建設を目的に関係者らとの意見交換会を市民会館展示ホールで開き、サザンゲートブリッジ下でスケボーをしている若年層から「安心安全な施設をつくってほしい」と訴えが挙がった。

雨水調整池活用も検討

 意見交換会には中学生らを含む約50人が来場、市側からは中山義隆市長、都市建設課の担当者らが出席した。市側からが具体的なスケジュールは示されなかったが、中山市長は旧石垣空港跡地南側で整備される雨水用の調整池をボウルパークとして活用できないか検討していることを明らかにした。

 中山市長は「調整池をコンクリートで固めて仮説型のボールパークができないか。普段はパークとして使ってもらい、雨のときは雨水をためる場所にする。費用も雨水対策の予算でできる。こういうことも含め、できるだけ早くつくりたい。現状ある施設も安全に使えるような方法を考えていきたい」と述べた。

 運動公園内での整備について担当者は「限られた場所での整備になるので、どのようなコースやレベル(初・中・上級)にするかなど競技者らとビジョンを共有していきたい」と述べた。時期は決まっていないが、設計から工事、供用開始までに約3年を要するとの見通しを示した。

 来場者のうち、サザンゲート下で練習しているという中学3年生は「そこはスケートパークとして認められていないので、車やバイクも来るなど危ない。安心して利用できるスケートパークをつくってほしい」と要望、保護者も「親も安心して見守れるような環境を整備してほしい」と訴えた。

 スケートボードなどアクションスポーツイベントの第一人者と言われる㈱XGJ代表の河野眞二氏がゲストスピーカーとしてオンラインで参加し、「スケーターはチャレンジしたことを互いにたたえ合う。『自己肯定感』の向上にもつながる」と教育的効果を強調。沖縄県出身のプロスケーターで南風原町のスケートボードパークの管理・運営などに携わっている謝花明徳氏は、放課後の学童保育での有用性も紹介した。

 同協会の山田代表はスケートパークの可能性について▽スポーツツーリズム▽学童保育▽仲間づくりと世代間交流―などのメリットを挙げた。

 2021年3月に策定された基本計画によると、スケートパークは第2野球場と総合体育館の間にある芝生広場での整備を想定。面積は1500平方㍍で、当時の概算事業費は3000万円と算出されている。

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