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地震からどう身を守るか。台湾の語学センタ…

 地震からどう身を守るか。台湾の語学センターで学んでいた時、その対応方法を説明した中国語のテキストを読む機会があった▼印象に残っているのは、海外の学生が「地震は怖い」と真剣な表情で話していたことだ。中国語の授業を通じて、台湾で起こりうる災害について理解できるようになっていた▼台湾では、1999年9月に大地震が起きた。2018年の地震では、花蓮市でホテルが倒壊している▼台湾も日本も地震国だ。地震の少ない国から来た人には特に、地震は不安材料になりうる▼能登半島地震では「避難所にはベトナムなどから来た外国人も100人ほど身を寄せ、言葉が通じない問題もあるという」(6日付「朝日新聞」)と報じられている。6日に放送されたNHKのラジオ番組「ちきゅうラジオ」では、避難所で配られる食事が無料か有料かがわからず、戸惑う外国人もいるとの指摘があった▼インバウンド観光や外国人労働者の受け入れを通じて、多言語対応への経験は蓄積されてきた。石垣市観光危機管理計画では、インバウンド対応に関連して、コミュニケーションの難しさへの配慮を挙げている▼災害時に外国人をどうケアするかは古くて新しい課題だ。海外で被災したのが「私」だったとしたら。そう思うと、身につまされる。(松田良孝)

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