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本紙OBの男性が「緊急事態が発生した」と…

 本紙OBの男性が「緊急事態が発生した」と筆者のところへノートパソコンを持ち込んできた。「どれどれ」と開いてみると予想通り「サポート詐欺広告」がでかでかと表示されていた▼怪しげなウェブサイトを訪れたわけでもないのに、このような事態に陥ることがある。原因はネット広告の配信会社が自動的に表示した広告だ▼技術系のニュースサイトでも、ちょっとした話題になっていた。それによると今年9月から12月にかけて業界最大手のGoogle広告で実際に表示されたサポート詐欺のバナー広告を調べたところ、約130点が見つかったという▼同社の企業行動規範は「Don’t be evil(邪悪になるな)」のはずだが、これは一体どういうことだろうか▼SEO専門家の辻正浩氏は「多くの詐欺被害をネット広告が生み出している」と指摘。「Googleほか、各社が悪質な広告の対処に真剣に動くことを、心から期待する」と訴えている。消費者庁も9月、注意喚起を行った。情報処理推進機構では対処方法を紹介している▼広告を自動的にブロックする方法もあるが、それでは広告収入で運営している多くのウェブサイトは経営が立ち行かなくなる。くだんのパソコンは「Esc」キーを押下して事なきを得たが、業界の自浄作用が求められる。(立松聖久)

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