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内野席に屋根設置 改修当初からの課題解消へ

日差しや雨よけのため屋根が設置される石垣市中央運動公園野球場の内野ベンチ席=18日午後

日差しや雨よけのため屋根が設置される石垣市中央運動公園野球場の内野ベンチ席=18日午後

市中央運動公園野球場スタンド

 石垣市は市中央運動公園野球場の内野スタンドに屋根を設置する。完成は2025年度を計画。同球場は2011年に改修されたが、当初から日差しや降雨の対策が不十分との指摘が挙がっており、ようやく解消される見通しとなった。

 千葉ロッテマリーンズの春季キャンプでもこうした対策が課題も。ただ、補助事業で改修したため屋根設置工事の補助メニューがなかったが、2019年度に新設された「沖縄振興特定事業推進費」の枠組みで申請が認められた。

 同推進費は県を通さず、国が直接市町村に補助でき、国が事業費の8割を補助するもの。13日の臨時議会で屋根整備の基本・実施設計の委託料4372万円が可決された。

 市都市建設課によると、11月中に入札。24年度に設計業務を完了させ、そのまま工事に入る予定。工事を含めた総事業費は約2億9200万円。工事費も同推進費を活用する。

 市は「膜屋根」を採用する考え。太陽光、熱、雨、台風など自然環境に耐える「耐候性」の高い屋根を整備する。耐用年数は30年以上という。冬場は太陽の位置がバックスクリーン側に傾くため、遮光を考慮しながら設計を行う。

 球場の客席は8000人。このうち内野のベンチ席は2200席。屋根は内野ベンチ部分に設置する。工事は土日など利用に配慮したスケジュールで進める。

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