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八重山特別支援学校の稲田洋一校長が寄せた

 八重山特別支援学校の稲田洋一校長が寄せた投稿に胸が痛んだ。路線バスの減便と観光客の増加で、学校帰りのバスに思うように乗れない生徒がいるという(1日付本紙7面)▼マイカーで送り迎えすれば解決、ではない。公共交通に慣れることで、この先の人生を豊かにしたいと希望する生徒がいるならば、機会は保障されなければならない▼この状況をどうみたらいいのか。市内に住む観光に詳しい知人に尋ねると、「校長先生の言葉はそのまま受け止めるべきだ」と話し、「空港も大変な状況なのかもしれない」と続けた▼到着便の重なる時間帯を中心として、路線バスを待つ列には、タクシーやレンタカーを確保できなかった観光客も加わるという事態が生じうる。空港側にも「相当な苦労」があるというのだ▼教育と観光が、それぞれの役割をまっとうしようとする。そこに「イス」の取り合いが起きていたとすれば、これほどの悲劇はない▼幸い、石垣市には、クルーズ船の乗客向けにどのように交通手段を提供するかを話し合う場がある(8月26日付本紙8面)。こうした枠組みを参考にして、住民のニーズを加味すれば、バス通学の問題にも手が届くのではないか。ストレスフリーな観光と住民の快適な日常を両立させる仕組みを構築してほしい。(松田良孝)

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