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本島に住む郷里の先輩が「3日行く?」

 本島に住む郷里の先輩が「3日行く?」と聞いてきた。さて何のことだろう。話を聞くと豊年祭の日程だった。八重山はもうそんな時期か。都会暮らしも長くなると、すっかり忘れてしまう▼思い起こせば5月ごろ、郷友会関係者は「今年は島に戻る」「まだ実家があるから」といった話題で盛り上がっていた▼移住1年目の人も小欄を読んでいると思うので、ざっくり説明する。豊年祭は五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願う伝統行事で、氏子が御嶽(オン)に集まるオンプール、集落全体で祈願するムラプールがある。あなたが住んでいる地域でもやっている▼特に登野城、大川、石垣、新川の四つの字が合同で行う四カ字(しかあざ)のムラプールは盛大で、新聞だと「夏の風物詩」や「一大絵巻」などと表現される。いつも「島にはこんなに多くの人が住んでいるのか」と感心する▼ところが新型コロナ禍の豊年祭はオンプールのみ行い、ムラプールは3年連続中止となった。人が集まっても困るということで、主催者から日程の詳細を載せないよう頼まれたこともあった。そのムラプールが復活する▼昨年秋から各地でイベントが展開されているが、島最大の行事は言うまでもなく豊年祭。コロナ禍で移住した人はぜひ見に行ってほしい。島の力強さを感じられる。(玉津盛昭)

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