八重山毎日新聞社

　日本列島を猛烈な暑さが覆っている。27日、最も高い気温を記録したのは大阪府枚方市の39・8度。沖縄県内で最も暑かったのは宮古島市の32・7度、石垣島は30・9度だった▼児童生徒たちの「熱い夏」も盛り上がりを見せている。夏休み期間中は、スポーツや文化などさまざまな分野で県大会や全国大会と熱戦が繰り広げられる▼筆者は高校までに野球やバレーボール、テニスなどを経験してきたが、いかんせん素質がない。大会に出ても一回戦負け。ちっとも面白くないので辞めてしまうことも度々。「こらえ性がない」というのが大人たちからの評価だった▼「熱い夏」をはた目に熱中したのは魚釣りや昆虫採集、バードウオッチングなど自然との戯れ。一人でも楽しめるので気楽だ。たまには気の合う仲間と連れ立ち、大学生になっても続けていた▼部活もせず、勉強もあまりしない子どもを心配する向きも多いだろう。この夏、親子で自然体験に出かけてみてはどうか。国立青少年教育振興機構の調査によると子どものころの自然体験が多い人ほど、大人になってからの物事に対する意欲・関心が高い傾向があるという▼暑い日が続く。体調管理にはくれぐれも気を付け、肩ひじ張らない青春の一ページ、おのおのの思い出となる夏休みにしてほしい。（立松聖久）