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暑い日が続くこの時期は、七十二候でいう…

 暑い日が続くこの時期は、七十二候でいうところの「鷹乃学習」にあたる。5月から6月にかけてふ化したタカのヒナが、飛び方や狩りの方法を学び、巣立ちの準備を始めるころを表す。人間で言えば「自立」へ向けた第一歩の始まりだ▼郡内の小中学校は昨日、終業式を迎えた。きょうから待ちに待った夏休みの始まりだ。筆者の夏休みの思い出といえば、毎日のように遊びほうけて真っ黒に日焼け。計画性の欠如から、直前になって慌てて宿題をこなすというものだった▼今でもその習性は変わっていない。小欄の執筆に着手するのは、いつもぎりぎりのタイミング。毎週、締めきりに追われている▼小学生のわが子も今日から夏休み。「鳶が鷹を生む」わけもなく、同じような夏休みを過ごすことになるのだろうか▼夏休みは、児童生徒にとっての巨大な社会制度「学校」が日常から消え去る日。目の前には、自由という空白の日々が現れる非日常の世界の始まり。自主性を持って新しいことに挑戦し、大きく羽ばたいて見聞を広めるいい機会となる▼それぞれ夏休みの過ごし方があると思うが、事件や事故に巻き込まれないよう安全に過ごしてほしい。そして新学期にはまた一歩、自立に向けて成長したヒナたちが、元気でたくましい姿を見せてくれることを願う。(立松聖久)

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