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石垣島製糖㈱(西村剛志社長)の2023…

 石垣島製糖㈱(西村剛志社長)の2023/24年期操業が4月30日で終了した。4月の天候不良が響き、当初計画よりも約1カ月遅れた(1日付本紙)▼同期の製糖成績は、原料生産量が前期を3618㌧上回る6万8165㌧。粗糖生産量は概算で前期を942㌧上回る7576㌧、国の交付金を含めた原料代金の総額は16億8250万円と、前期を2億2764万円上回った▼収穫面積が1235㌶と前期比159㌶の減。10㌃当たりの単位収量は5520㌔と、前期を889㌔上回ったものの、平年と比べ単収の低さは否めない。ただ、甘蔗糖度は平均13・89度と高糖度を記録、全体的に数字が低迷する中、明るい材料だ▼今期操業が長引いた要因に、当初計画からの増産に加え、天候不良による収穫遅れがある。最終的な機械刈り比率は全体の91・7%。手刈り原料が減る中、前期より1・4%増えた▼人手不足を補うために機械刈りを増やしたことが、天候不良で裏目に出た格好だ。ただ、生産者の高齢化を背景に人手不足が進む中、収穫の機械化は避けられない▼一方で、老朽化した現工場での計画的な操業には限界もある。西村社長は「生産農家が安心してサトウキビ生産に取り組めるよう役職員一丸となって取り組む」と、新工場建設に決意。(下野宏一)

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