ミサイル駆逐艦寄港計画 米海軍、石垣に来月11~14日
- 2024年02月09日
- 政治・行政
クルーズ船先約、安全面懸念も
米海軍のミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」が3月11~14日の4日間、石垣港に寄港を計画していることが分かった。通知があった石垣市によると、寄港は乗組員の休養と補給が目的。寄港する場合、南ぬ浜町のクルーズ船岸壁を利用するとみられるが、期間中にクルーズ船の先約が入っていることなどを理由に、市は使用許可を慎重に判断していく。
米海軍は、日本の港に米軍の出入りを認める日米地位協定第5条に基づき艦船1隻の寄港を予定。5日付で海上保安庁を通して石垣市に通知があった。
同艦船は排水量約9500㌧、長さ155㍍、喫水9.8㍍。
寄港予定の13日は、クルーズバースにイタリア船籍のクルーズ船が使用予約を入れており、市はクルーズ船を優先させる方針。
他の岸壁は貨物船などが使うため、艦船が接岸するスペースの確保は厳しい。
また、クルーズバースの水深(10.5㍍)に対して、水面から船の底面までの距離「喫水」が深いことから、船底が海底に接触する恐れも。安全面で不安材料が残る。
「ラファエル・ペラルタ」はアーレイ・バーク級誘導弾ミサイル駆逐艦。大砲や最新型のイージスシステムを搭載し、防空能力に優れている。北海道小樽市によると、今月5日に米海軍横須賀基地から小樽港へ通常寄港している。
米海軍艦船の石垣港使用を巡っては昨年9月、米掃海艦が14年ぶりに寄港したばかり。来月寄港するとなれば市民らの反発や抗議行動も予想される。
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