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新札が発行されたというのに世間は…

 新札が発行されたというのに世間はキャッシュレス時代、現金の出番が減り釣り銭のやりとりも少なくなった▼かつては、お駄賃でもらった釣り銭を貯金箱に。たまると金融機関に持ち込み預貯金するよう奨励された。1円を笑う者は1円に泣くという言葉も耳にした。近年は1円が落ちていても拾わない人が増えた▼ポイ捨てごみ観察が趣味の小欄は、光り物に目ざとく、落ちて捨て置かれている1円を拾うことがある。一緒の家人は「恥ずかしいからやめて、今どき小銭袋を持ち歩く人も数えられるほどよ」と宣う▼「しかしだ、スーパーで4円のつりは1円を差し出して5円のつりにしてもらった方が財布は軽くなるというもの、小銭も使いよう」と抗弁したら、でもスーパーのレジ係だって「小銭でもいいですよと笑顔で応じていても本音は、忙しいのに小銭出しすぎと思っているはずよ」▼金融機関も近年、自分たちは記帳ゆえか平気で利息の99円を支払うのに、入金で小銭を多く持ち込む客からは計数手数料を取っている▼先日電車を利用した。切符を買うたびに小銭が活躍、小銭が不足だと紙幣を使う。再び小銭の釣り銭。田舎も都会も小銭は大事だと確信し両隣の券売機の客を見たら、ほとんどの利用者が切符は買わずにICカードへ入金している。やはり小銭(現金)は減る一方かな。(仲間清隆)

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