韓国定期便就航を報告 来月3日から週5往復
- 2025年03月07日
- 社会・経済
韓国に拠点を置く格安航空会社(LCC)のジンエアーが、4月3日から南ぬ島石垣空港へ就航するのを前に同社の朴炳律社長や李名垈営業本部長、李世弼沖縄支店長ら関係者が6日、石垣市役所を訪れ中山義隆市長へ定期便就航を報告した。観光業関係者からは「航空便の客は宿泊施設や飲食店のほか、農業や漁業にまで経済の波及効果が見込める」など歓迎する声が上がった。同社の県内への乗り入れは那覇と宮古島に続く3拠点目、全国では10カ所目となる。
同社は石垣への定期運航を2月にウェブサイトで発表。4月3日に初便を運航したのち、同6日から定期運航化。スケジュールは水曜日と土曜日を除く週5日。仁川を午前9時5分に出発し、午後0時に石垣着、石垣からは午後1時に出発し午後3時30分に仁川に到着する。使用機材は、ボーイング社製のB737―8とB737―800で、座席数はともに189席。運賃は往復で30万㌆(約3万円)からとなっている。
同社は2017年の9月から10月にかけてチャーター便を運航したことがあるが、定期運航は今回が初めて。石垣に到着する初便は旅行会社を通して全席を販売しているものの、4月末までの月の搭乗率は30%程度にとどまっている。
同社では、沖縄本島や宮古島と比べて石垣島の認知度が韓国内で低いことが要因と分析し、李営業本部長は「石垣島は宮古島とならび美しい島だ。広報活動を強化して韓国での認知度を向上させていく」と週7往復のデイリー運航実現に向けて意気込みを示した。
石垣市観光交流協会の高橋秀明副会長は「待ちに待った国際線就航に大変喜んでいる。クルーズ船の場合は船内で宿泊や食事が完結してしまうが、国際線の客は宿泊や飲食が伴い島の経済へ好循環をもたらす。入域観光客数の底上げにもつながる。夏場に集中する観光需要の分散にも期待したい」と定期運航を歓迎した。
受け入れ業務を担うケイトマン・ザ・スカイの上地啓介氏は「4月3日はジンエアーと香港エクスプレスの初便が入り、石垣島から世界への距離が近くなる。万全の受け入れ態勢で当日を迎えたい」と話した。
中山市長は「定期就航になることで石垣市民も韓国旅行がより気軽になる。また、双方向でのビジネスの交流のニーズや利便性も高まることが期待される」と同路線の新規就航を祝福した。
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