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15の春で帰省乗船券贈呈へ おかえりPJの原田さん、竹富町全卒業生に

前泊町長らとともにオリジナルTシャツを手に「竹富町おかえりプロジェクト」への協力を呼びかける左2人目から原田さん、屋良さんら=5日午後、町長室

前泊町長らとともにオリジナルTシャツを手に「竹富町おかえりプロジェクト」への協力を呼びかける左2人目から原田さん、屋良さんら=5日午後、町長室

中学生の島間交流も企画

 高校進学などで島を離れる子どもたちの帰省機会を増やそうと「竹富町おかえりプロジェクト」を展開している原田圭祐さん(48)=東京在=が、町内すべての中学卒業生に乗船引換券3往復分(有効期限1年)をプレゼントする。6日から順次、各校を訪問する。昨年度にクラウドファンディング(CF)で限定的にPJを開始し、今年度からオリジナルTシャツの売上金を活用して全卒業生に拡大、今後は中学生の島間交流も計画する。

 原田さんは東京都中央区銀座で企画デザイン事務所の代表を務めているが、故・石垣金星さんとの出会いを縁に西表島に通うように。先人がつないできた自然と文化を継続的に体験して島への思いを育んでもらおうと2023年度に同PJは立ち上げた。同年度はCFで集めた資金をもとに西表島の3中学校の卒業生30人に引換券を贈呈した。

 24年4月からは、原田さんの友人のいとこで屋良商店(白浜)に嫁いで10年になる屋良美彩さん(40)と連携し、イリオモテヤマネコをモチーフにしたオリジナルTシャツの販売を開始、売り上げの一部を引換券に充てることで持続可能な取り組みを構築した。今回はこの仕組みを活用した。

 原田さんと屋良さんが5日、竹富町役場に前泊正人町長と佐事安弘教育長を訪ね、プロジェクトを報告。原田さんは「乗船引換券は毎年継続していくが、今後は中学生が島間を行き来する交流を軸に考えている」「子どもたちが将来、島に帰って来られるよう受け皿を作りたい。そのために島々で何ができるかと熱い思いをもっている」と語った。

 前泊町長も「私にも同じ思いがあるので、プロジェクトはありがたい」と歓迎、佐事教育長は「小学5年生は島間の交流事業があるが、中学生にはない。ぜひ実現できるよう学校側にも呼びかけていきたい」と協力を約束した。

  • タグ: 竹富町おかえりプロジェクト帰省乗船券贈呈
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