厳寒の西表 922人完走 やまねこマラソン
【西表】「世界自然遺産の西表島をさわやかに走ろう」をテーマに第30回記念竹富町やまねこマラソン大会(町体育協会主催)が8日午後、開催された。上原小学校を発着点に23㌔、10㌔、3㌔の3部門で行われ、全国各地から計934人が出場し、922人が完走した。完走率は98・7%だった。体感気温が約3度となるなど厳しい寒さとなったこの日。ランナーらは時おり吹く強い北風にも負けず、大自然を満喫しながら風光明媚なコースをかけ抜けた。沿道には大勢の島民が集まり、拍手や声援で懸命に走るランナーを後押しした。(3面に写真特集、5面に記録、8面に関連)
23㌔男子では角田智史(41)=石垣市真栄里=が1時間22分44秒で優勝し2連覇、同女子は垣本眸美(38)=同登野城=が1時間40分12秒で初優勝を飾った。10㌔男子は長田紀輝(39)=同大川=が3連覇、同女子は櫻井恵美(56)=岐阜県関市=が2連覇を達成。3㌔男子は佐事侑里(15・波照間中3年)が初出場で初V、同女子は大屋優奈(13・川平中2年)が2連覇を飾った。
開会式では1993年の第1回大会から30回連続出場を果たした平良誠さん(65)=西表住吉=と島袋ときわさん(75)=西表白浜=を表彰。このうち島袋さんは「日頃の練習の成果を存分に発揮し、西表島の大自然の素晴らしさを全身で感じ、力に変え、楽しく最後まで走りきることを誓う」と宣言した。
前泊正人町長は「ことしも多くの方々にエントリーしてもらい、節目の大会を迎えることができた。一人一人が自分のペースで走って思い出の大会となることを願っている」と激励した。
石垣島地方気象台によると、スタート時の午後1時の天気はくもりで気温は約12度。エイドステーションでは島の黒糖やフルーツなどがふるまわれ栄養補給。沿道の応援も力に変え、最後までゴールを目指した。
大会終了後は中野わいわいホールでふれあいパーティーが開かれ、参加者や地域住民らがなごやかに交流した。
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