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西表小中で2町議が「出前講座」

中学生対象の竹富町議会出前講座で議会の役割や予算、課題と現在の活動などを学んだ=1月29日、西表小中学校

中学生対象の竹富町議会出前講座で議会の役割や予算、課題と現在の活動などを学んだ=1月29日、西表小中学校

議会や町政の仕組み学ぶ

 【西表】西表小中学校(大濱用四郎校長)の中学生を対象に、竹富町議員の上勢頭巧さん(竹富島在住)と大浜一将さん(西表島)が1月29日、町議会出前講座「町の予算ってどう決まるの?」を行った。

 社会科(隅田賢教諭)の授業として、自分の住む町で予算がどう決まり、何に使われているかを具体的事例も交えて学び、考えるのがねらい。

 上勢頭議員は町議会について、議員の紹介、役割を説明。竹富町政が1年間で使うお金クイズでは予想より金額が大きく、正解者が出なかった。「たとえば、『学校の校舎を建て替えてほしい』などを要望して、予算が付いたら実現するので、議会や議員に質問や要望を教えてほしい」と、声をあげる大切さを伝えた。

 大浜議員は「課題の原因を『因数分解』して解決策をみんなで考えよう」と数学風に出題。「農家の時給はいくらでしょう?」という問いかけに「1500円」などと声が上がったが、実際はとんでもなく低いことを聞き、みんな目が点になっていた。

 竹富町の各産業がつながっている理想のためには、地産地消や資源の循環、有機農業が大事だと伝え、「西表島地域循環協議会」が設立されて活動を広げていることが報告された。

 生徒からは、「議員の大変なことは」「地産地消したくても外からの物の方が売れたらどうするか」などの質問が出た。感想発表では「自分の父も集落を良くする活動をしているので何か参考にできたら」「議会が身近でなかったが、自分の身近な学校や食べ物などにも関係があると分かった」と話し、お礼を伝えた。

 竹富町議会に理解を深めたことにより、生徒らが今後新たな発想や行動につながるかもしれない良い機会となった。

(曽根田容子西部通信員)

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