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「Dr.リトー」優勝 全国出版オーディション

城所氏がプレゼンテーションで使用した画像の一部

城所氏がプレゼンテーションで使用した画像の一部

第7回全国出版オーディションで優勝した城所望氏。企画した本が年内に出版される

八重山の城所医師
30年余の経験、年内に出版

 自分の本を出版したいという夢をかなえる第7回全国出版オーディションで、八重山で総合診療医として活動する城所望氏(64)=石垣市登野城=が優勝した。30年余りにわたる診療や健康相談を通して得た知見を「Dr. リトーが教える 心身のしんどさが消える沖縄式リトリート 1万人が実践!最高の健幸を手にいれる5つの処方箋」の企画書にまとめ、プレゼンテーションを行った結果、エントリー約100人の頂点に立った。三笠書房から年内に出版される。今後、タイトルや内容に磨きをかける。

 城所氏は県立中部病院での研修を経て1990年に八重山病院に赴任。以来、同病院のほか八重山諸島の全7カ所の診療所で勤務した。10年前からはフリーランスの臨床医、産業医、学校医として「予防に勝る治療なし」をモットーに活動。これまで学校医、産業医としてそれぞれ約2000人の健康管理にも携わるなど、総計1万以上の健康相談に応じている。

 こうした経験から「心身ともに疲弊している現代人が生き方を振り返り、より豊かな人生を送るためのヒントを得る本」を出版したいと昨年9月、同オーディションに応募、約100人の中から城所氏ら12人が予選を通過。その後、12人はセミナーを受けるなど企画書をブラッシュアップし、ことし1月18日の本選(オンライン)で8分間のプレゼンテーションを行った。

 プレゼンで城所氏は「離島で経験したさまざまなことが私を一つの考えに及ぼす。それは健康の秘訣は島の人々の生活の中にあるということ。この秘訣をひもとき、より多くの人に伝えたい。そしてより豊かに、より健康に生きる力を得てほしい」と思いを語り、「自然」「祈り」「笑い」「対話」「つながり」をキーワードにした処方箋の概要を説明した。

 審査員(出版社担当9人)投票とウエブ投票で城所さんの企画が1位に選ばれた。三笠書房知的生き方文庫編集長から「5つの処方箋という分かりやすいカテゴリーで、医学的なエビデンスも入っている。すばらしいプレゼン企画」との評価を受けた。

 城所氏は「予選通過から半年間、頑張ってきたのでうれしい。12人の仲間との出会いやセミナーで得るものも大きかった」と振り返り、「これまで経験を活字に残すことで、全国でしんどいと思っている人が手にとって何か得るものがあればうれしい」と話している。

  • タグ: 城所望Dr.リトー出版
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