誰だって苦手なことの一つや二つはある。…
- 2025年02月05日
- 不連続線
誰だって苦手なことの一つや二つはある。いつまでも苦手なものもあれば、努力して克服できることもある。個人的には立食パーティーが苦手だ▼かつて、とあるパーティーに参加したときのこと。誰かに話しかけられるのを待ち続けた結果、たちまち“ぼっち”状態となった。ついには、心配した会場スタッフが話しかけてきたという苦い経験がある。そろそろ苦手を克服したいと考え、周囲にアドバイスを求めた▼まず、ある先輩記者に相談した。「八重山の景気はどうですか」と聞かれた場合、取材で得た情報を総動員して答えるのは逆効果らしい。会話が続くよう、相手に合わせた無難な返事が重要だという▼別の社会人の先輩は「一人でいる人に話しかけるのがポイント」と指南。たしかに話しかける側も、話しかけられる側も気楽で、迷惑にならない▼先日、県内の企業や団体のトップが集う立食パーティーに招待された。さっそく一人でいる人を探してみたが、そんな人は見当たらない。そこで「絶対に名刺交換したい人」を決めてあいさつ回り。意外とうまくいった▼冬の寒さが和らげば、もうすぐ春の訪れ。新社会人も立食パーティーに参加する機会が増えることだろう。場慣れと少しの工夫が、苦手を楽しみに変えてくれる。(玉津盛昭)
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