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「幸結館」が開館 みね屋

織物の糸でテープカットをする高嶺幸子代表(右から5人目)、田本由美子館長(同4人目)と関係者ら=2日午後、石垣市新川

織物の糸でテープカットをする高嶺幸子代表(右から5人目)、田本由美子館長(同4人目)と関係者ら=2日午後、石垣市新川

琉球國祭り太鼓八重山支部の演舞で盛り上がる関係者ら=2日午後、みね屋工房八重山生活文化資料館「SACHi―YUi 幸結館」

八重山生活文化の資料など展示

 ㈲みね屋(高嶺幸子代表)は2日、みね屋工房=石垣市新川=敷地で八重山生活文化資料館「SACHi―YUi 幸結館」(田本由美子館長)の開館記念式を行った。同施設では、八重山地方に伝わる暮らし、生活文化、祭祀などの資料を展示。芸能などを「見る・知る・楽しむ」を体感し、地域住民や観光客が交流できる施設になっている。

 施設は、展示スペースのほかに舞台もあり、八重山民俗舞踊やエイサーなど芸能を堪能できる。展示物は、神行事・仏事・人生儀礼・その他の儀礼の四つに分類。結婚から出産・誕生祝い・生年祝い、屋敷願いなどの意味や仕来りを解説。

 また、弥勒、ダートゥーダー、伊原間のマユンガナシの面なども展示している。

 開館式典は、織物の糸によるテープカットで始まった。「縁が切れない」よう糸を一度切って結んだ。来場した関係者との縁を忘れないよう、後日同館に飾られる。

 あいさつで高嶺代表は、コロナ禍の苦しい状況下で支えてくれた関係者に感謝を伝えた。同資料館が以前学んだことや、昔の事柄を再び調べて考えなおし、新しい道理や知識を探り当てる「温故知新」を大切に、「来館者が自分の地域との違いを感じられるような施設になってほしい」と述べた。

 田本館長は、神行事など四つの分野を「今日の子どもたちにとって学びの場として伝えていきたい」と決意した。

 高嶺代表と孫、田本館長らによる座開き、琉球國祭り太鼓八重山支部の演舞、於茂登轟さんの歌など華やかに式が進み、観光関係者や中山義隆市長があいさつで開館を祝った。

 同館見学希望の問い合わせは、みね屋工房(83―0039)まで。

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