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データ活用し課題提起 YVB研修会

八重山観光・交通人材育成研修会の参加者ら=1月31日、大濱信泉記念館

八重山観光・交通人材育成研修会の参加者ら=1月31日、大濱信泉記念館

事業立案できる人材育成

 八重山ビジターズビューロー(YVB)が地域の観光・交通のデータを活用して客観的な根拠に基づく事業・政策立案ができる人材の育成を目的に行ってきた八重山観光・交通人材育成研修会の成果報告会が1月31日、大濱信泉記念館で開かれ、地域・旅行者・事業者の目線から発表があった。

 研修は国交省の共創・MaaS実証プロジェクトモビリティ人材育成事業に採択されて初めて実施されたもの。

 観光に関わる人たちが地域、旅行者、事業者の3班(3~4人)に分かれ、8月から12月にかけ計5回、午前中にデータの収集・分析にかかわる基礎知識を習得し、午後から3班の視点から観光や交通のあり方について仮説を立てて実証するスキルを学んできた。琉球大学の教授や准教授ら7人が講師・アドバイザーとして関わった。

 地域班は「観光客の交通マナーの悪さによるレンタカーの交通事故・違反が多いのではないか」との仮説を設定。こうした課題を裏付けるデータを示した上で、日本の標識が分からない外国人にも「見てすぐ分かる、標識とピクトグラムを掛け合わせた看板設置が有用ではないか」と提起した。

 ピクトグラムは言語を使用せずに誰にでも情報を伝えられるように簡略化されたデザインで、観光庁が昨年11月、「観光ピクトグラム」を策定している。

 旅行班は観光交通情報の課題の解決に取り組み、旅客船や路線バスの時刻表一元化、AIを用いた情報提供などを網羅したポータルサイトを提案。事業者班は客単価の向上を目指し、例えば旅客船の移動時間にオンラインショッピングができるシステムの検討を挙げた。

  • タグ: 八重山ビジターズビューロー人材育成
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