八特支と美ら花Gが協定 職業教育、就業体験で
県立八重山特別支援学校(稲田洋一校長)と美ら花グループ(親盛一功社長、7社)は1月31日、職業教育と就業体験に関する協定を締結した。生徒たちが社会で必要とされる知識や技能を習得することを目的に、同グループが職業教育での指導助言や就業体験の受け入れなどを行う。八特支は「生徒たちが働くことへの意欲を高め、将来の就労につながる重要な一歩になる」と期待する。(10面に関連)
特別支援学校を対象にした同内容の協定は県教育委員会と県ビルメンテナンス協会が2011年1月に締結しているが、特別支援学校単独では県内初。
協定によると、美ら花グループは▽職業教育での技術指導と助言▽研修プログラムや教材の貸し出しを通じた支援▽グループ企業内での就業体験の受け入れ▽就労支援としての求人情報提供―を行う。
協定式が南の美ら花ホテルミヤヒラで行われ、親盛社長は「高齢者雇用・男女平等・障がい者・外国人雇用を推進し、人材の多様化を進めるとの経営方針と八特支とのニーズが一致し、協定が実現した。学校や保護者の皆さんが安心し、生徒が自信を持って社会に出られるよう支援していく」と約束した。
稲田校長は「実践的な職業教育と就業体験は生徒たちにとって大きな学びの機会となる。協定は、生徒たちが社会の一員として自信を持って働くための第一歩を支える意義深い取り組み」と感謝、「学校と企業、地域が一体となって生徒たちを支え、共生社会の実現に向けた新たな一歩を踏み出せる」と喜んだ。
中学部と高等部の生徒5人も訪れ、記念品として陶芸班が作った陶器皿を親盛社長に贈呈した。幼児児童生徒会「おおぞら会」の玉元結彩会長(高等部3年)は会見で「私たちもワクワクしている。新しいことに挑戦できる機会をいただけて感謝している」と話した。
式には八重山公共職業安定所の外輪修三所長、八重山高校の大城まち子校長、八重山商工高校の仲山久美子校長、八重山農林高校の中村幸弘校長も出席。外輪所長と八重山地区県立学校長会会長の大城校長が「障がい者雇用の新たな道を開く」「将来の就労や人生設計に大きく貢献する」などと協定を歓迎した。
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