夕方の食卓で息子から無邪気な質問。…
- 2025年01月31日
- 不連続線
夕方の食卓で息子から無邪気な質問。「お父さんがこの世で一番怖いものは?」。一瞬、妻と目が合った気がしたので「お母さん」をのみ込んで「ゼーキンかな」と答えた。息子は「ヒカキンとかセイキンの仲間?」と首をかしげる。デジタルネーティブ世代にとって、インフルエンサーの存在は身近なのだ▼ある電気通信事業者の最新の調べによると小学生のなりたい職業で、従来のユーチューバーを「ブイチューバー」が上回ったそうだ▼興味深いのは、小中学校とも先生が依然としてトップ5に入っていること。子どもたちの「夢」は、目に見える範囲で形作られているのかもしれない。「歌い手」や「声優」など身近な職種も上位だった▼世の中には、さまざまな仕事があるが、ブイチューバーなどのランクインは、子どもたちに認知されている職種が限られていることも一因なのだろう▼わが子の興味を理解しようと、一緒に動画を見ることにした。息子の笑顔を見ていると、世代を超えた対話の大切さを実感する。たまには娘と一緒にマニキュアも塗る。落とし忘れた休み明け、同業者や取材先からの視線が痛い▼「ところでゼーキンってなに?」と子どもたち。「支配者が、お父さんのお金を持っていく必殺技だよ」と説明。ゲンゼーが、お父さんの「夢」である。(立松聖久)
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。
関連するニュース
- 関連するニュースはありません。