政治家の言葉はわかりやすい方がいい。たっての…
- 2025年01月28日
- 不連続線
政治家の言葉はわかりやすい方がいい。たっての希望で石垣、波照間、与那国を訪れた中谷元防衛大臣である。陳情や意見交換など地元対応も官僚が事前に用意したであろう想定通りの「安全運転」に努めたことは想像に難くない▼残念ながら東京と八重山の「肌感覚」の違いを見る思いが残る。われらの島々をさして「国防の最前線」と指摘し、南西諸島の防衛力強化に取り組む考えを示した▼裏を返せば「皆さんの住む島々は戦場になるかも知れませんよ」と言うようなものではないか。それを平気で公言する政治の非情さを思う▼港や漁港など、有事の際の島民避難の現場を視察して、島を捨て逃げざるを得ないわれら住民の姿が想像できなかったか。波照間のマラリア犠牲者戦没者慰霊碑に何を思ったか▼与那国島では比川新港整備を含む特定利用空港・港湾」指定の陳情について、「県との調整や協力支援に取り組みたい」と述べた。特に、町長が熱望する比川新港は、そのあまりものハードルの高さに少しでも言及するのが誠意というものではないか▼この方の言葉もわかりにくい。中山石垣市長である。来年3月に迫る市長選挙について(多選批判に)「僕自身こだわっていない」と述べたという。多言不要、多選は是か非か。肌感覚の言葉を聞きたい。(慶田盛伸)
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