レコードにカセットテープ、フィルムカメラ…
- 2025年01月23日
- 不連続線
レコードにカセットテープ、フィルムカメラ。これらから何を連想するのだろうか。ひと昔前のアナログ時代の機器だ▼レコードはCD、ネット配信、カセットテープもCD、MD、ハードディスク、カメラもフィルムからSDカードなどを記録媒体とするデジカメへと置き換わった。だが、スマートフォン一つで写真や音楽を楽しめるデジタル時代で育った現代の若者の間でアナログ機器が「新鮮な魅力」として見直されているという▼カセットテープは、その場の空気感までが録音、再生され、「音にデジタル録音にはない迫力がある」と人気なようだ▼一方、カメラは、デジタル技術が進歩する中、フィルムカメラには「柔らかさに特別感がある」と評価されている。レンズ付きフィルム「写ルンです」も再販され、静かなブームになっているようだ▼フィルム式のカメラは現像するまでちゃんと写っているのか不安があったが、プリントされた写真を見る楽しみがあった。だが、簡単に撮影、確認ができる現在のデジカメでは感動は薄い▼アナログ機器は、デジタルしか知らない若者にとって、実用的には不便だが経験したことがない、未知の世界として新鮮に映っているのかもしれない。アナログ機器が古き良き昭和を感じさせてくれることだろう。(下野宏一)
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