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ぼーのファーム最優秀賞 島ふーどグランプリ

ぼーのファームの商品「牛飼い仕込み いのちのジャーキー」が最優秀賞に輝き、表彰された宮良取締役(中央)=19日午後、奥武山公園内特設ステージ

ぼーのファームの商品「牛飼い仕込み いのちのジャーキー」が最優秀賞に輝き、表彰された宮良取締役(中央)=19日午後、奥武山公園内特設ステージ

最優秀賞に選ばれた「いのちのジャーキー」。右はハード・ブラックペッパー味

経産牛活用の無添加商品 「いのちのジャーキー」

 【那覇】「おきなわ花と食のフェスティバル2025」の関連イベント「2025おきなわ島ふーどグランプリ」の表彰式(主催・県農林水産部流通・加工推進課)が19日午後、奥武山公園内の特設ステージであり、みやら牧場㈱(宮良妙子代表、白保)の精肉店「ぼーのファーム」が開発した商品「牛飼い仕込み いのちのジャーキー」が最優秀賞に輝いた。同商品は自社牧場で育てた経産牛のもも肉を活用した無添加のビーフジャーキー。

 島ふーどグランプリは専門家のアドバイスを受けて開発した商品を披露し、バイヤーや専門家の評価と、消費者の人気投票で上位を決めるイベント。同企画には県内10事業所が出場し、800人が試食してグランプリを決めた。

 いのちのジャーキーは2年かけて開発した商品でうま味調味料、着色料、発色剤を使わず、味付けも石垣島産の塩のみ。牛の交配から精肉、加工、消費に至る過程を自社で行っていることから商品名は「いのちのジャーキー」とした。ほかにブラックペッパーのみで味付けした商品もある。

 同社によると、筋張っているもも肉は焼き肉や精肉で価値が低いが、肉そのものの面積が大きく甘みがあるため採用。肉の筋の切り方やスライスする方向の調整、乾燥させる時間など専門家と相談して仕上げた。原材料が肉と塩だけのため、配分に時間をかけた。

 みやら牧場の宮良央取締役は「(塩の)配分や肉の切り方が単純だからこそ難しかった。子どものおやつから大人のつまみまで、幅広くいただいてほしい」とPR。「畜産を通しての地域貢献」がポリシーと語る宮良取締役は「肉が足りなくなった時、ほかの農家の肉を加工して消費することで地域貢献ができると思う」と話した。

 沖縄県漁業協同組合連合会の亀谷幸夫審査委員長は「審査員評価では原料、食味や購入意向が高く評価された。肉と塩しか使わないこだわりは、六次産業化の取り組みの中でも付加価値の高い商品」と絶賛した。

 上位入賞した商品は21日からデパートりうぼうの楽園百貨店で特別販売される。

  • タグ: おきなわ島ふーどグランプリ
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